タイでの仕事を考える、商業・工業・農林水産業を調査。

タイの主要産業は農業・製造業となっている。特に製造業への比重は大きく、一方農業部門は製造業・工業部門の離職者を雇用として受け入れるセクターとしての機能を持っているため失業率を低下させる要因を担っている一方、農業部門と工業・製造業部門での収入格差が広がっていることが問題となっている。このためBOIを中心に投資政策の転換が求められており、タイは新たな産業フェーズへと移行を始めている。

タイの産業構造において重要とされるのがタイ投資委員会(BOI:Board of Investment)である。BOIはタイへの直接投資・設備投資などの促進のために外資の許認可、税などの優遇制度行う国家機関で、BOIによって認定された企業は輸入優遇関税・法人税免除などがなされている。近年ではBOIの役割も変化してきており、タイの産業構造の変化及び投資政策の転換が求められている。

タイはさらなる進化を実現するために、産業構造の集積・高度化を図っている。これは2015年の経済統合(アセアン経済共同体:AEC)の創設に向けて、ASEAN諸国が新たな産業構造へと発展することを目的としているためで、タイも例外ではないからだ。低賃金労働依存型のビジネスモデルからの脱却をはかり、さらに生産機能から開発機能までを現地化する体制を作ることで、自国並びに近隣諸国での産業集積の対応に迫られている。これが実現することにより、ASEAN諸国全体の産業ピラミッドのロングテールが拡大することとなり、製造業を中心とした産業全体の高度化が測られるものと考えられている。